平成19年度 卒業研究テーマ予定 更新 2007.03.27
(1) 提携に制限のある協力ゲームに関する研究 |
複数の意思決定主体が存在する状況におけるシステム計画
には,協力ゲームの理論が有効である.その基本となって
いるのはプレイヤー間の提携の概念である
が,実際の問題においては提携の形成にいろいろな制限が
加わる.そのような場合のプレイヤー間での利得・コスト
の配分法や提携の形成について考察する.
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(2) 資源制約付きスケジューリングに関する研究 |
機械,人間,原料など使用可能な資源の制約のもとで
複数のプロジェクトの効率的なスケジュールを求める
問題は生産計画を考える上で重要である.
特に,完了時刻,納期遅れ,使用資源コスト等で,
複数の競合する目的を考察に入れたスケ
ジューリング問題に対しその効率的な解法を開発する.
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(3) ゲーム状況におけるマルチエージェントシミュレーションに関する研究 |
エージェントと呼ぶ内部状態と意思決定能力と備えた複数
の主体の概念を利用したシステムのモデリングとそのコン
ピュータシミュレーションが注目を集めている.ここでは,
特に非協力ゲームを利用したエージェント・ベース・モデ
リングについて考察する.
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(4) サポートベクトルマシンによるパターン分類に関する研究 |
未学習データに対し高い識別性能(汎化性能)を持つパター
ン識別手法としてサポートベクターマシンが注目されてい
る.この方法をスパムメール識別問題など実用的な問題に適用する際に重要と
なる追加学習法について検討する.また,このモデルをマルチクラス認識問題へ
拡張する方法について考察する.
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(5) カオス力学系を用いた大域的最適化に関する研究 |
目的関数が非線形で多峰性を有する最適化問題は
大域的最適解を求めることが困難であるため,現実的な時
間内に近似解を探索するメタヒューリスティック解法%
が有効である.本研究では, カオスダイナミクスを用いて解の探
索を効率的に行なう最適化手法を考案し,その性能評価を行う.
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(6) トピックマップを用いた意思決定支援システムに関する研究 |
コンピュータによる意思決定支援においては,必要な知識
をどのように獲得,管理,活用するかが重要である.本研
究では,情報リソースが持つ主題,主題間の関係及び情報
リソースとの関連をモデル化したトピックマップを用いた
ナレッジマネジメントについて考察する.
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